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小ネタ投下 
広告が出ちゃったので更新しにきましたが、これといって書くことがないのでメモから発掘した短文載せておきます。
たぶん……異世界トリップものが書きたい気分だったのだと思う……。



 尿意を覚えてベッドから抜け出す。眠気に目を擦りながら廊下に出たところで、ここが自分の家ではないことに気付いた。長く続く廊下には赤い絨毯が敷かれ、壁際には燭台が並び、蝋燭が仄かな灯りを灯している。狭いアパートの短い廊下とは大違いだ。
「ここ、どこ……」
 廊下の真ん中に突っ立って、莉穂は呆然と呟いた。
 ベッドに入る前の記憶がほとんどない。いやそんなころより。ぞくり、と寒気を感じて莉穂は身を震わせた。とりあえず、トイレに行きたい。
「トイレ、どこだろ……ていうか、あるよね……?」
 一抹の不安を抱えながらも、莉穂はそろそろと足を踏み出した。虱潰しにと思い手近な扉を開けてみたが、室内は先ほど彼女が眠っていた部屋と同じような内装だった。
 歩いても歩いても風景は変わらず、ただ重い下腹部だけが存在を強く主張してきた。最初は余裕のあった足取りが次第に遅くなる。誰にも見られていないのをいいことに、莉穂はスカートの前をぎゅっと押さえた。一瞬波が遠くなるが、あまり持ちそうにない。
(やばい、かも……)
 最悪の事態が脳裏を過る。幼稚園以来の粗相の危機に、冷や汗が浮かんだ。
 ただ我慢することだけに神経を注ぎながら、莉穂は廊下の角を曲がった。前などろくに見ていなかった。
「おっと」
「わっ!?」
 目の前に誰かがいた。ぼふっ、とぶつかってしまい転びそうになったが、伸びてきた腕が腰を支えてくれたのでそれは免れた。ただ身体に与えられた衝撃が膀胱に伝わり、力が抜けそうになる。
「や、や、だめっ」
 ぎゅうっと両手で必死に股間を押さえて、なんとか耐えきった。下着に濡れた感触はない。
「大丈夫かい?」
 頭上から気遣わしげな声が降ってくる。顔を上げると、見目麗しい青年の姿が目に入った。長い銀髪はさらさらと肩に流れていて、蒼い瞳は水晶のように透き通っている。どう見ても日本人とは思えない風貌だったが、聞こえてきた言葉は普通に日本語だった。だがそんなことを気にしている余裕はなく、莉穂は恥じらいも捨てて必死に訴えた。
「あの、トイレどこですか……!? も、漏れちゃう……!」


短くてすみません。前後を書く機会は恐らくないと思います。
こんな感じの短い文ならスマホやパソコンの中にいくらでも眠ってるんですけどまともな小説として書き上げるのは大変ですね。
今度は10月のコミティアに参加することにしたのでちまちまと原稿をやっているようないないような。何かしら新刊みたいなものを出せたらいいなという感じです。念願のポメラを購入したのでパソコンを開く気力がないときでも書ければいいなと思っています。
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